2015.06.26
第14回 ワンデーセミナー2015開催 「永遠なるリベラルアーツをもとめて」


 高校生を対象とした「ワンデーセミナー2015」を6月20日(土)に開催しました。「永遠なるリベラルアーツをもとめて」をテーマに全国15大学から講師をお招きし、興味深いさまざまな分野の講義をしていただきました。生徒たちは自分の希望する2講座を選択して聴講しましたが、パワーポイントなどを使った丁寧な説明に熱心に聴き入っていました。生徒にとりましては、それぞれの進路選択に大いに参考になることでしょう。

講義内容一覧はこちら(PDF)


 (大学・大学院名/学部・学科・講師名/テーマ)


①筑波大学 社会・国際学群 社会学類 南山  淳 准教授               「決める」とはどういうことか -AKB総選挙から考える日本の民主主義―



 AKB総選挙を例えにして、日本の民主主義の特徴について講義されました。「一人一票」・「多数派主義」がどういう意味を持つのか、詳しく説明されていました。


②千葉大学大学院 工学研究科 野本 知理   助教
  光を使った界面の化学



 界面(物質と物質の境目)で起こる現象の説明と、そうした研究には高校で学習する内容が十分威力を発揮するというお話をいただきました。


③東京大学大学院 工学系研究科 猪熊 泰英  講師
  分子構造解析の最先端 「結晶スポンジ法」



 オイルのような、結晶をもたない化合物の分子構造を解く最先端の方法である結晶スポンジ法について、わかりやすく講義をしていただきました。


④大阪大学 理学部 物理学科 渡辺 純二  准教授
  物理学入門 -自然・生命現象の基本法則-



 光や電子の波動性・粒子性について触れた後、量子力学の中で最も重要な原理である「重ね合わせの原理」について説明をしていただきました。


⑤高知大学 地域協働学部 上田 健作  学部長
  地域課題を解決する具体策を立案する



 5人1組でグループを作り、ワークショップ形式で「地域の抱える課題を解決するための企画立案」に取り組みました。舞台は、仁淀川町長者。「地域活性化」をキーワードに、棚田の整備と活用、お祭り等イベントの実施、宣伝用マスコットキャラクターの制作等、アイデアを出し合い、最後にプレゼンテーションを行いました。学年をこえて積極的に意見を交わす生徒の姿から、「地域」との「協働」を実現するために、個々の聴く力・伝える力が大切であることを改めて感じた講義でした。


⑥高知県立大学 文化学部 山口 善成 准教授
  アメリカ古典文学に描かれる 「アメリカ 」



 「言葉が支配する国家」――様々なコンテクストを持つ人々が一つになるために、「自由」「平等」といった理念で国を定義しようとしてきたのがアメリカであるという興味深い講義でした。


⑦高知工科大学 経済・マネジメント学群 那須 清吾 教授
 気候変動予測と適応策の創造について ~地方で地球規模課題に対応する~



気象変動は,世界に万遍なく影響するのではなく,地域によって格差が出てくる。四国の吉野川流域の四国中央市と高松市の水問題を例に話していただきました。


⑧青山学院大学 経済学部 高  準亨 准教授
  経済学とは何か



 経済学とは、人間の物質的生活における意思決定とその結果についての分析です。経済学のキーワードである「資源の希少性」と「選択の必要性」を、身近な例を挙げながら説明されました。


⑨慶應義塾大学 薬学部 須貝  威 教授
  理系、特に化学やバイオが好きな、皆さんの明るい将来像に「くすりの化学」  は貢献する?



 薬学部の特徴やくすりができるまでについて触れた後、くすりの成分が体内で起こる反応までを、かわいいイラストを用い、分かりやすい説明をしていただきました。


⑩法政大学 情報科学部 藤田  悟 教授
  3次元カメラとスマートフォンを使って、実世界を観察しよう
 


 3次元カメラを用いた観察やその加工処理によって異次元を味わい、世界が広がっていくさまを体感させていただきました。


⑪早稲田大学 人間科学部 永島  計 教授
  70分でわかる体温が関わるからだの諸問題



 「体温とからだの関係」を解りやすく説明していただきました。熱中症が起こるしくみや老化と体温調節のかかわりなども学び、「体温は奥深い」と感じる70分でした。


⑫京都造形芸術大学 芸術学部 美術工芸学科 椿    昇 学科長
  グローバル世界とアート



 あらゆるものに好奇心を抱き、一生学び続ける欲望を持ち、自分自身の資本を作り上げるために学ぶことの大切を熱弁されました。


⑬立命館大学 生命科学部 三原 久明 教授
  微生物の力を活用して 産業に役立つ物質をつくる



 微生物中の酵素には物質の合成に応用できるなど、多くの可能性を秘めていることを分かり易く説明していただきました。一歩踏み込んだ講義に、生徒たちは興味深く聞き入っていました。


⑭関西大学 文学部 藤田 真一 教授
  子規と漱石 -友情が生んだ近代文学



 夏目漱石と正岡子規の友情を、漱石から子規に宛てた手紙の資料などを示しながら説明され、また、漱石の俳句の特質についても語っていただきました。


⑮関西学院大学 法学部 伊勢田 道仁 教授
  日本における公害問題の克服



 企業の「影」の側面は公害である。公害の歴史とその裁判の歴史を振り返り、日本がなぜ公害問題を克服できたのかを考察しました。