2014.04.30
ハワイ異文化交流


 昨年は東日本大震災の影響で中止となってしまったハワイ異文化交流ですが、今回は3月18日から28日まで、中学生13人と高校生3人の合計16人で参加をすることができました。 現地では受け入れ母体となっているマキキ教会の皆さんに迎えられ、観光のみならず、小学校での日本語授業体験やホームステイ、交流キャンプを体験しました。
 以下は参加生徒と引率者の感想の抜粋です。


生徒感想文
 (帰国して)今は「英語が話せるようになりたい」、「もっと外国の人と意思疎通がしたい」という思いでいっぱいです。ハワイの人は日本語も英語も話せる人が大半で、本当にかっこよかったです。 私は、初対面の人と話すことが苦手で、ハワイに行って、友達ができるかなー?ととても緊張していたけれど、ハワイの人は皆親切で、日本人にはない「何か」を持っていました!
 今回のハワイ研修で感じたことは、「人と人とのつながりに国境は関係ない」ということと、「視野を日本から外国に移すことで、自分はもっと成長できる」ということです。 これまでの自分は、日本という枠の中だけしか見ていませんでした。これからは視野を海外に向けていきたいと思います。
 この思い出は、自分が踏み出す新たな一歩として良いものとなりました。 (高1女子)

 今回ハワイに行くにあたって私が楽しみにしていたことが一つある。それは人と出会うことだ。私は中高一貫の学校だから高校に入っても、友達は一緒で新しい出会いが少ないことを少し残念に思っていた。 だから、ハワイに行くことはたくさんの出会いに触れられるいい機会だと思い、期待で胸を膨らませていた。実際、現地ではたくさんの出会いがあり必死で顔と名前を覚えた。 おかげでハワイの友達ができ、また会えるのが楽しみでたまらない。出会い以外にもこの交流でいいなと感じることはたくさんあった。マキキ教会との目には見えない結びつきを私は感じた。 私はこの「レインボーコネクション」のおかげで、多くの経験ができ、いろんな価値観を持つことができて、本当によかったと思う。だから、その恩返しにマキキの人が高知に来たら、大歓迎したいと思う。 また、日本の自分の周りの友達にも広げていきたいと思う。ハワイに行ってとても楽しかった。ハワイ大好き! (高1女子)


 ハワイ異文化交流も今回で7回目となった。毎回、最も盛り上がり、思い出に残るのは、2泊3日で行われるキャンプである。 今回もホノルル市内から車で1時間ほど北に行ったノースショアーにあるキャンプ場を使い、思いっきり遊び、お腹がはちきれるまで食べ、共に学び、腹を抱えて笑った。 英語しか話せない者、日本語しか話せない者、バイリンガルの者、小学生、中学生、高校生、大学生、大人、様々な参加者がいたが、最高の時間を60人程度の参加者と共有できたことは忘れがたい思い出となった。
 キャンプには毎回テーマが設けられているが、今回のテーマは ”Be humble”、日本語にすると、「謙遜であれ」というものであった。 受け入れ母体となったマキキ教会の具志堅牧師が何度かこのテーマについて話をしてくださった。以下に要旨をまとめる。

「謙遜である」の反対の言葉は「高慢である」こと。聖書にある「高慢」という言葉の原語を調べると、これは「大きくする」という意味である。 つまり、高慢になるということは、自分を本当の自分より大きくして見せること。そして大きく見せた自分に安心しようとすることである。 よって「謙遜になる」ということは、本当の自分の姿を直視すること。またその本当の姿を受け入れられるようになることである。 またそうすることで、他者を自分より優れた者と思うことができるようになり、他者を受け入れ、大切にすることができるようになる。

 この話を聞いて、私は教師としての一つの指針をいただいたように思う。誰だって、自分の本当の姿は直視したくない。 なぜならそれは自分が思い描く完璧な自分像とはかけ離れているから。特に思春期の中学生、高校生ではなおさらそのように思うものである。 普段生徒と接していて、大きくみせようとしている自分と本当の自分の間のギャップに苦しむ姿をよく目にする。
 教師として、本当の自分の姿でいられる安心感を与えられるような場、関係性を築いていくこと、そしてそのような場としての学校、教室、授業を構築していくこと。 そしてその中で他者を大切にする空気を育んでいくこと。今回、自分の中で一つの理想のイメージが描けた気がした。 なぜなら、今回のキャンプを始めとするマキキ教会との交流には確かにそれがあったからである。生徒たちは自分を大きく見せなくても受け入れられているという安心感の中で日に日に積極的になっていった。
 ぜひ、生徒のみならず1人でも多くの教員にもこれを体験してもらいたいと感じている。
 最後に謙遜であることの精神を身をもって示してくださったマキキ教会のメンバーの方々に心より感謝の意を表したい。 【引率 藤澤佑介】