2014.04.30
中学3年生 LHR「明るい専制国家 シンガポール」


 1月25日(水)、SSP国際理解学習として高知県シンガポール事務所副所長 揚田徹氏をお招きし、「明るい専制国家 シンガポール」という演題で講演をしていただきました。
 シンガポールの歴史や教育制度、資源のない都市国家がどのようにして経済大国になったかなどを、ビデオや写真を交えながら大変分かりやすく教えていただきました。 また、高知県内の企業が行う海外ビジネス全般のお手伝いをすることなど、県シンガポール事務所としての仕事も紹介していただきました。 そうした中で、海外勤務に求められる能力の1つとして語学力を挙げられ、特に英語の勉強の大切さを強調されながら、「英語が仕事の手段として活用できるように、勉学に励んでほしい」と生徒たちにエールを送ってくださいました。
 中学3年生たちにとっては、これからの自分の進路や国際社会への関心を深める上で、シンガポールという小さな国家の知られざる姿を今日の講演で目の当たりにして、とても刺激を受けたようでした。(北川 英里)


生徒感想文
・ シンガポールは思っていたよりずっと近代的で、東京のようにたくさんのビルが並んでいるのに、どこか整然としていて、緑も多く、治安がよさそうな雰囲気を感じました。 市場はとてもにぎわっていて、高知のひろめ市場みたいだと思いました。また、パラソルや日傘の多さから、日差しの強さがうかがえました。
 シンガポールの歴史を聞いて、この国の発展の理由がとてもよく分かりました。けれど、その発展の裏には独裁政治が隠れていて、複雑な気持ちにさせられました。 日本と違い多民族国家であっても、平等のために「公団住宅」が多いのはとても素敵だと思います。 また、民族や宗教の違うたくさんの人の存在というのは、とても難しいと思うのですが、それができるのは「民族分断」という負の歴史から得たものがあるからなのだなあと感じます。
 けれど、シンガポールの勉強の制度の厳しさには驚きました!小学4年で全てが決まる、というのはとても怖いと思います・・・。 自分のその頃を思い出してみても、勉強よりも遊びや趣味に夢中だったように思います。 間違っている、とまでは言えませんが、そんな子供たちはきっとそういう「実力」しか見られない大人になってしまうのだと思うと、どこかやるせない気がします。そういうところから「弱者切り捨て」は生まれるのでしょう。
 高知県シンガポール事務所の仕事の内容もとても興味深いものでした。何より、現地の人々と仲良くしてもノウハウなどは盗ませない、というのが大変そうだと感じました。 また、「英語は『目的』ではなく『手段』だ」という言葉はとても印象に残りました。全体のどこをとっても為になるお話でした。


・ 今日の講演を聞いて、シンガポールがどういう国なのか、また、揚田さんの仕事について勉強することが出来ました。まず、シンガポールには公用語と共通語があることを知りました。 それぞれ中国語やマレー語、タミル語の他に必ず英語を話せないといけないそうです。2つの言語を話せないといけないのはすごく大変なことなのだろうなと思います。 小学校4年生のときの統一試験の成績でクラスが決められ人生が決められるという話にはとても驚きました。 揚田さんの意見と同じように、たった1回のテストだけで人生を決められるというのはおかしいと思うし、一番元気に遊べる時期に勉強ばかりしている小学生を想像するだけでなんだか悲しくなります。 敗者復活も不可能だと知り、もっともっと多くのチャンスを与えるべきだと強く思いました。
 また、シンガポールでは、物流、金融、観光、バイオテクノロジー、医療のハブというさまざまな面で経済発展していることを知りました。町は驚くほどきれいだそうです。 経済発展していて活気があふれている国だということは確かだけれども、負の面として所得格差やお金、お金すべてお金、弱者は切り捨てだと知りショックでした。 そして、罰則だらけの美しいオアシスだと知り、さらに驚きました。たくさん驚いた面があったシンガポールだけど、ぜひ一度行ってみたいなと思いました。
 揚田さんのお仕事は海外ビジネス全般のお手伝いをしているそうです。海外勤務に求められる能力としての英語が「目的」ではなく「手段」だという話にはとても納得させられました。 最後の「海外で働いているけれども高知県をよくしたいという気持ちでいっぱいだ。若者達がずっと高知県にいたいと思えるような産業を続けていきたい。 だから、僕は今シンガポールで仕事を頑張ります」とおっしゃった揚田さんの言葉はとても印象的で心に残りました。